メルセデス・ベンツ、「Fleet Pilot」で車両管理を革新!マルチブランド対応の次世代フリート管理ポータル登場

  • 新ポータル「Mercedes-Benz Fleet Pilot」が欧州8カ国で展開開始
  • 他社製車両にも対応、リアルタイムデータで運用効率と安全性を向上
  • トラッキングや車両状態監視、燃費分析など4つの拡張サービスを提供

メルセデス・ベンツは2025年10月、商用顧客向けの新しいウェブベース管理ポータル「Mercedes-Benz Fleet Pilot(フリート・パイロット)」を正式発表しました。本システムは、コネクテッド車両の主要データをリアルタイムで統合・可視化し、運用効率の最大化とコスト削減を支援するフリート管理ツールです。

最大の特長は、自社製車以外のブランドにも対応できる初のメーカー製フリートポータルである点です。ハードウェアの後付けは不要で、メルセデス・ベンツ車両には通信モジュールが標準搭載されており、すぐに使用可能。既存の「connect business」ポータル利用者は無料で移行済みで、新規ユーザーは登録翌月末まで無償で利用体験できます。サービス提供地域はドイツ、オーストリア、スイス、フランス、イタリア、イギリス、ベルギー、オランダで、今後さらに拡大予定です。

Mercedes-Benz Fleet Pilot: Neues Portal für effizientes Flottenmanagement Mercedes-Benz Fleet Pilot: Neues Portal für effizientes Flottenmanagement

Fleet Pilotでは、4つの主要サービスを柔軟に利用可能です。

  • Tracking & Geofencing:車両位置を正確に把握し、仮想境界(ジオフェンス)設定により車両の出入りを自動検知。過去データの分析にも対応。
  • Trip List:走行履歴を地図上で可視化する「スネイルトレイル」機能を搭載し、経路解析やデータ出力が可能。
  • Vehicle Status:ブレーキ摩耗や点検時期などを事前に通知し、予防整備で稼働率を向上。
  • Efficiency & Trends:燃料・電力消費や走行距離などをグラフ化し、運用最適化をサポート。

今後は「Van Uptime Monitor」やオンライン整備予約などの連携機能も追加予定です。

データ保護面でも高い安全基準を採用。通信モジュールに内蔵された耐衝撃SIMカードを介して暗号化データを送信し、外部監査を通じてセキュリティを強化しています。ユーザーは収集データとその利用目的を常に確認・選択可能で、透明性を重視しています。

メルセデス・ベンツ・コネクティビティ・サービス社(2016年設立)が開発・運営を担い、同社は車両データを基盤としたソリューションで産業全体のデジタル化を推進中。75名の専門チームが自動車とデジタルの融合をリードしています。

「Fleet Pilot」は、コネクテッド時代のフリート運用を効率化し、安全で持続可能なモビリティ管理の新たなスタンダードを築く革新的プラットフォームです。

【ひとこと解説】
「Van Uptime Monitor(バン・アップタイム・モニター)」は、メルセデス・ベンツが提供する商用バン向けの稼働監視サービスです。車両の稼働状況やメンテナンスデータをリアルタイムで分析し、故障の兆候を早期に検知。必要な点検や修理を事前に案内することで、ダウンタイム(稼働停止時間)を最小化します。さらに、整備工場との連携により最適な入庫タイミングを提案し、車両の稼働率向上とコスト削減を支援。フリート運用の効率化を目的としたプロアクティブな車両管理システムです。

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