SUVの新たな頂点。ポルシェ初の電動「マカン GTS」登場、571PSと586km航続で走りも質感も極める

- ポルシェが初の電動「マカン GTS」を発表、最高出力571PS・最大トルク955Nmを誇る
- WLTP航続距離586km、10〜80%充電を21分で完了する100kWhバッテリー搭載
- 専用サスペンション、GTSサウンド、ブラックアクセントで“走る歓び”を徹底強化
ポルシェは2025年10月21日、ブランドを象徴する高性能SUV「マカン」の電動ラインナップに新たなフラッグシップモデル「Macan GTS(マカン GTS)」を追加しました。1963年の904 Carrera GTS以来、ポルシェファンにとって特別な意味を持つ「GTS」の名を、ついにEVとして冠したモデルです。
マカンGTSは、最高出力420kW(571PS/オーバーブースト時)・最大トルク955Nmを発生。0→100km/h加速はわずか3.8秒、200km/hまで13.3秒で到達し、最高速度は250km/hに設定されています。リア軸にはシリーズ最強の電動モーターを採用し、900Aシリコンカーバイド(SiC)パルスインバーターによる高効率化を実現。駆動力配分を最適化する電子制御式リヤディファレンシャルロックを備え、俊敏なコーナリング性能を発揮します。

搭載される100kWhの高電圧バッテリーは、270kWの急速充電に対応し、10〜80%までわずか21分で充電可能。WLTPモードでの航続距離は最大586kmと、日常からロングツーリングまで十分な余裕を誇ります。
シャシー面では、GTS専用セッティングのスポーツエアサスペンションを装備。車高を10mm低く設定し、PASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント)とPTV Plus(トルクベクタリング)を標準搭載。リアアクスルステアリングをオプションで追加すれば、さらに機敏なハンドリングを実現します。加えて「トラックモード」を含むスポーツクロノパッケージが標準装備され、熱ダレを抑えた持続的な高性能走行が可能です。
外観はGTS伝統のブラックアクセントが随所に施され、マトリクスLEDヘッドライトやディフューザーを含む新デザインのスポーツデザインパッケージを標準装備。21インチのマカンデザインホイールを標準とし、オプションで22インチRSスパイダーデザインも選択可能です。ボディカラーには、GTS定番のカーマインレッド、人気のクレヨン、そしてマカン初採用のルガーノブルーが追加されました。
インテリアはレーステックス(アルカンターラ調)とスムースレザーのコンビを採用。オプションのGTSインテリアパッケージでは、外装色と同調したステッチやシートベルト、GTSロゴが施され、カーボンインテリアパッケージも組み合わせ可能です。デジタルコックピットには「GTS」ロゴ入りメーターやラップタイマー、テレメトリー機能が備わります。

さらに、AI音声アシスタント「Voice Pilot」、デジタルキー機能、駐車支援、車内ゲーム機能など最新装備も搭載。最大2,500kgの牽引能力を持ち、実用性も確保しています。
ポルシェ初の電動「マカン GTS」は、スポーツカーの感性とSUVの実用性を融合した新世代パフォーマンスEVとして、“走る歓び”を電動の世界でも鮮烈に表現しています。
【ひとこと解説】
現行の電動マカンは、性能と駆動方式に応じて複数のモデルを展開しています。後輪駆動の「マカン エレクトリック」をエントリーに、全輪駆動の「マカン4」、高性能仕様の「マカン4S」と「マカン ターボ」を設定。最上位には新登場の「マカン GTS」が加わり、571PS・586km航続を実現しています。いずれも100kWhバッテリーと270kW急速充電に対応し、電動SUVとしての実用性とポルシェらしい走行性能を両立しています。
















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