メルセデスが創り出す“走る音楽スタジオ”「Crafted in a Mercedes」で音楽制作が動き出す

  • ルセデス・ベンツがユニバーサル ミュージックとドルビーと共同で“車内スタジオ化”を実現
  • メルセデス・マイバッハの後席でDolby Atmosによる本格ミキシングが可能に
  • フィニアスら著名プロデューサーも体験、「新たな創作の自由」を絶賛

メルセデス・ベンツはユニバーサル ミュージック グループ(UMG)およびドルビー ラボラトリーズと共同で、新しい音楽制作コンセプト「Crafted in a Mercedes-Benz」を公開しました。これは、メルセデス・マイバッハの後席を“移動する音楽スタジオ”として再定義する画期的な試みです。

Mercedes-Benz präsentiert „Crafted in a Mercedes“: Eine neue Ära der Musikproduktion im Fahrzeug. Mercedes-Maybach S680 at Interscope Records. Mercedes-Maybach S 680: Energieverbrauch kombiniert: 14,2‒13,2 l/100 km | CO₂-Emissionen kombiniert: 323‒300 g/km | CO₂-Klasse: G¹ Mercedes-Benz Unveils “Crafted in a Mercedes”: A New Era of In-Car Music Production . Mercedes-Maybach S680 at Interscope Records. Mercedes-Maybach S 680: combined energy consumption: 14.2‒13.2 l/100 km | combined CO₂ emissions: 323‒300 g/km | CO₂-Klasse: G¹

メルセデスは2022年、UMGと共に「Approved in a Mercedes-Benz」プログラムを開始。アーティスト自身がドルビーアトモス音源をメルセデス車内で承認し、“車内で最高の音を届ける”基準を築きました。今回の新コンセプトはその進化形であり、車内での再生体験から“制作”へと発展したものです。

「Crafted in a Mercedes-Benz」は、メルセデス・マイバッハの後席に搭載されたドルビーアトモス対応のサウンドシステムを活用し、アーティストやプロデューサーがラップトップを接続して即座にミキシングや音の微調整を行える環境を提供します。スピーカーの各チャンネルを個別に制御できるため、まるで録音スタジオのような精密な音響エンジニアリングが可能。移動しながらも創作活動を継続できる“モバイル・クリエイティブ・ハブ”です。

Mercedes-Benz präsentiert „Crafted in a Mercedes“: Eine neue Ära der Musikproduktion im Fahrzeug Mercedes-Benz Unveils “Crafted in a Mercedes”: A New Era of In-Car Music Production

発表イベントはロサンゼルスの名門インタースコープ・スタジオで行われ、グラミー賞やアカデミー賞を受賞したプロデューサーのフィニアス(ビリー・アイリッシュの共同制作者)と、アーロン・フォーブスがゲストとして登壇。フィニアスは「多くの人が車で音楽を聴く。だからこそ、その空間で制作することは刺激的だ。音の精度も操作性も素晴らしい」と語り、新しい制作体験を称賛しました。

メルセデス・ベンツ グループAG取締役でCTOのマルクス・シェーファー氏は、「音楽はドライビング体験の重要な一部。“Crafted in a Mercedes-Benz”は、自動車のラグジュアリーだけでなく、音楽制作の在り方そのものを変える」とコメント。メルセデスはこのコンセプトを将来的な量産車への展開も視野に入れており、移動と創造の融合を次のステージへ導こうとしています。

「Crafted in a Mercedes-Benz」は、音楽、テクノロジー、デザインの境界を超えた新たな表現のかたち。ラグジュアリーの枠を超えて、インスピレーションが湧いた瞬間に“創れる自由”をアーティストに与えるメルセデスの挑戦が、ここから始まります。

【ひとこと解説】
ドルビーアトモス(Dolby Atmos)は、従来のステレオやサラウンドを超える“立体音響技術”です。音をチャンネル単位ではなく“オブジェクト”として扱い、上下・前後・左右といった三次元空間に自在に配置できます。これにより、リスナーはまるで音の中に包まれているような没入感を体験可能です。映画や音楽制作、車載オーディオなど幅広く採用されており、メルセデス・ベンツやApple Musicなども同技術による立体的な音響再生を提供しています。

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