16年連続でブランド価値上昇!現代自動車、2025年インターブランドで過去最高の246億ドルを達成

・2025年インターブランド世界ブランドランキングで30位、ブランド価値246億ドルを記録
・2024年には売上高175.2兆ウォン・累計生産1億台・インドIPOを達成
・EV、燃料電池車、ソフトウェア開発など次世代モビリティへの投資を拡大
ヒョンデ自動車(Hyundai Motor Company)は、2025年の「インターブランド・ベスト・グローバル・ブランド」ランキングでブランド価値246億ドル(3兆6900億円)を達成し、前年に続き世界第30位にランクインしました。2010年以降16年連続でブランド価値を伸ばしており、過去5年間で72%の増加という快挙を記録しました。
この成長を支えたのは、2024年の好調な業績とグローバル展開の加速です。ヒョンデ自動車は2024年、過去最高の売上高175.2兆ウォンを記録し、営業利益率8.1%を維持。さらに、設立57年で累計生産台数1億台を突破し、インドでは現地子会社ヒュンダイ・モーター・インディアが史上最大規模の株式公開を実施しました。北米地域でも積極的な投資拡大を進め、グローバルな事業基盤を強化しています。
モビリティリーダーとしての地位も一層確立しました。2025年には、同社のEVモデル「INSTER」がワールド・カー・アワードで「ワールド・エレクトリック・ビークル・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、4年連続で同賞を獲得。また、米IIHS(道路安全保険協会)の衝突試験で7車種が最高評価「TSP+」を獲得するなど、安全性能への評価も高まっています。さらに、フラッグシップEV「IONIQ 9」や新型燃料電池車「NEXO」を投入し、ハイブリッド車の販売も拡大することで、多様な電動モビリティ需要に対応しています。
ヒョンデ自動車は、未来の競争力強化に向けてソフトウェアとAIを活用した生産革新にも注力。2024年には世界初のソフトウェア定義型工場「HMGMA」を開設し、AIとデータによる製造効率化を推進しました。加えて、新しいモビリティソフトウェアブランド「Pleos(プレオス)」を発表し、ソフトウェア定義車(SDV)のエコシステム構築に着手しています。
ブランド体験面でも高い創造性を発揮。2025年のカンヌライオンズ国際広告祭では、ショートフィルム『Night Fishing』やCSRプロジェクト『Tree Correspondents』などでグランプリを含む5冠を獲得。26年にわたるFIFAパートナーシップに加え、ASEANフットボール連盟「Hyundai Cup」や南米CONMEBOLリベルタドーレスのスポンサーシップを通じて、世界的なブランドプレゼンスを拡大しています。
インターブランドは、企業の財務実績、ブランドの購買影響力、将来成長力の3要素で世界企業を評価。現代自動車は、堅実な業績、先進モビリティへの挑戦、そしてクリエイティブなブランド戦略によって、世界市場で確固たる地位を築いています。
【ひとこと解説】
「インターブランド・ベスト・グローバル・ブランド」は、世界的なブランドコンサルティング会社インターブランドが毎年発表する、世界の有力ブランド価値ランキングです。企業の財務実績、ブランドが消費者の購買行動に与える影響力、将来の成長力という3つの指標を基に総合評価します。1999年の開始以来、ブランド価値を数値化する最も権威あるランキングの一つとして知られ、アップルやトヨタなどが上位常連。各業界のブランド戦略や市場評価の重要な指標となっています。
















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