ジェネシス、米カリフォルニアに最先端デザインスタジオを開設。北米市場に特化した次世代デザイン拠点

ジェネシスが米エルセグンドに最新デザイン施設「Genesis Design California」を開設
約80,000平方フィートの広大な施設に45名が勤務、ソウル・フランクフルトと連携するグローバル拠点
自動車デザインに加え、エアモビリティやロボティクス分野の創造的研究も推進

ジェネシスは2025年10月10日、米カリフォルニア州エルセグンドに最新デザイン拠点Genesis Design California」を正式オープンしました。同施設は、北米市場の消費者嗜好やデザイン潮流に応じた製品開発を強化するための戦略的拠点であり、ブランド創設10周年を迎える節目における重要なマイルストーンとなります。

施設は約80,000平方フィート(約7,400平方メートル)の規模を誇り、45名の専門スタッフが常駐。ジェネシス本社のソウル・デザインセンター、ドイツ・フランクフルトのスタジオと連携し、24時間体制でのグローバル・デザインネットワークを構築します。これにより、世界中のチームが連動して車両デザインからビジュアルコンテンツ制作までを一貫して行うことが可能になりました。

ジェネシスのプレジデント兼CEOであるホセ・ムニョス氏は、「この拠点はジェネシスの長期的な北米へのコミットメントを象徴するもの。北米市場で共鳴するデザインを生み出すため、現地に根差したクリエイティブ環境が不可欠だ」と述べています。また、チーフ・クリエイティブ・オフィサーのルク・ドンカーヴォルケ氏は「デザインこそがブランドの本質であり、この施設はその哲学を具現化している」と語りました。

スタジオでは、量産車および先進的なモビリティプロジェクトの開発に加え、エアモビリティ、ロボティクス、CMF(カラー・マテリアル・フィニッシュ)トレンド研究など、多分野にわたる創造的活動を展開します。また、車両のストーリーテリングを支えるバーチャル映像制作やデジタルデザインにも注力し、自動車デザインを超えた総合的なブランド表現を追求します。

建築コンセプトは「静寂と集中」。外界とは異なる穏やかな空間づくりを目指し、ミニマルで温かみのあるインテリアデザインを採用。韓国的な美意識を取り入れた設えが特徴で、来訪者やスタッフが瞑想的な心境で創造に没頭できる環境を提供します。

内部には、クレイモデリングや3Dプリント工房、デジタルデザインラボ、CMFスタジオなどの実験的スペースを完備。ディスカッションや資料調査のための図書スペースには、韓国伝統の茶文化にインスパイアされたモダンなティープラットフォームを設置しています。また、静かな個室から活発な共同作業エリアまで多様なワークスペースを備え、屋外ラウンジや韓国庭園を模したパティオなど南カリフォルニアの開放的な雰囲気も融合しています。

ジェネシスは本スタジオの開設により、グローバルデザイン戦略の要として北米市場への関与をさらに強化。韓国の美学を礎に、世界の多様な文化やライフスタイルに響く次世代デザインを生み出していくとしています。

【ひとこと解説】
ジェネシスのデザインセンターは、韓国・欧州・北米の3拠点体制で展開されています。ブランドの中心となる本部は韓国・ソウルにあり、デザイン哲学やコンセプトを策定。ドイツ・フランクフルトでは欧州市場向けのデザイン適応を担当し、2025年には米カリフォルニア州エルセグンドに「Genesis Design California」を開設しました。3拠点は24時間連携体制を構築し、地域の文化や感性を反映したグローバルデザインを創出しています。

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