- 新型33 Stradaleと1967年初代モデルが初めてMAUTOで同時展示
- モンカリエリ城からレヴィリャスコへの華麗なパレードで群衆を魅了
- 630馬力V6を搭載した新型は0-100km/h加速3秒未満、最高速333km/hを誇る
アルファロメオは、トリノで開催された3日間の自動車イベントで「33 Stradale」を主役に据え、過去と現在を結ぶ特別な体験をファンに提供しました。イベントでは新型33 Stradaleと1967年の初代モデルが初めて同時に展示され、会場となった国立自動車博物館(MAUTO)は来場者の熱気に包まれました。
1967年の初代33 Stradaleはフランコ・スカリオーネによるデザインで、わずか18台のみが製造された希少な存在です。レーシングカー「Tipo 33」をベースに、公道走行可能な快適性と日常性を兼ね備え、優美なプロポーションと均整の取れたフォルムは自動車史における永遠の基準とされています。さらに、そのシャシーは「Carabo」や「Iguana」といった未来的なプロトタイプにも活かされ、後世のデザイン潮流に大きな影響を与えました。

一方、新型33 Stradaleは、伝統を受け継ぎながらも未来志向のアプローチで2023年に誕生。アルファロメオの新たな「ボッテガ」で、デザイナーやエンジニア、そして33人のオーナーが共同で作り上げた唯一無二のカスタムビルドモデルです。最新の技術と職人技を融合させた2シータークーペには630馬力のV6ツインターボエンジンが搭載され、0-100km/h加速は3秒未満、最高速度は333km/hという圧倒的なパフォーマンスを誇ります。
今回のイベントのハイライトは、モンカリエリ城からレヴィリャスコ村まで約7kmを巡る壮麗なパレードでした。新旧の33 Stradaleが参加したこの走行では、沿道に集まった観客がその姿とエンジンサウンドに魅了され、歓声と拍手で応えました。特に新型の走行シーンは「伝統と革新の融合」を体現し、アルファロメオの象徴として確固たる地位を示しました。

この3日間、トリノは自動車文化の都と化し、モーターショーや「Art of Speed」展、そしてカーフェスティバルを通じて、33 Stradaleがイタリアンデザインとスポーツスピリットの不朽の象徴であることを改めて証明しました。
【ひとこと解説】
1967年製アルファロメオ「33 Stradale」は、レーシングカーTipo 33をベースにわずか18台のみ生産された希少なロードゴーイング・スーパーカーです。フランコ・スカリオーネが手掛けた流麗で均整の取れたデザインは「世界一美しい車」と称され、後の自動車デザインに大きな影響を与えました。搭載される2.0L V8エンジンは約230psを発揮し、最高速度は260km/h超。軽量アルミボディとバタフライドアを備え、快適性と日常性も併せ持つ伝説的存在です。
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