マセラティ、「MCXtrema」を南仏コレクターへ納車。伝説MC12の後継として珠玉のコレクションに加わる

  • 世界限定62台の「MCXtrema」が、南フランスの著名コレクター ジャック・シコット氏に納車
  • MC12を思わせる専用リバリー「Corse」やラッキーナンバー77を施した特別仕様
  • 740psを誇る3.0ℓ V6ツインターボ「Nettuno」搭載、究極のサーキット専用モデル

2025年9月30日、マセラティの歴史的本拠地であるモデナのヴィアーレ・チーロ・メノッティ工場にて、特別な納車式が行われました。受け取ったのは、南フランス在住の原子力技術者であり実業家、ジャック・シコット氏。彼は総額数億ドルに及ぶ世界有数のクラシックカー・コレクションを所有し、その中には伝説的な「MC12」も含まれています。今回新たに加わった「MCXtrema」は、まさにその後継モデルとして欠かせない存在となりました。

納車された車両は、マセラティのカスタマイズプログラム「MCXlusiva」をベースに、オーナーの要望を反映した専用仕様。リバリーは「Corse」と名付けられたデザインで、MC12ストラダーレを彷彿とさせるもの。ボディはマットブルーとパールホワイトのツートーン仕上げ、ボンネットには大きなトライデントが描かれ、ドアにはコレクターのラッキーナンバー「77」が刻まれています。インテリアは深いブルーを基調とし、助手席キットやリアビューカメラ、テレメトリーなど専用オプションも追加。まさに「走る芸術作品」と呼ぶにふさわしい仕立てです。

この特別な一台を直接手渡したのは、マセラティのチーフテストドライバーでGT選手権4度の世界王者、アンドレア・ベルトリーニ氏。開発初期からシミュレーター、実走行テストまで携わった彼が自ら納車したことも、歴史的瞬間をさらに際立たせました。

MCXtremaは、純粋なサーキット走行専用車として62台のみが生産される限定モデル。3.0リッターV6ツインターボ「Nettuno」エンジンをベースに、最高出力740psを発揮。マセラティ史上もっとも過激かつ先進的なマシンといわれています。約200時間に及ぶダイナミックシミュレーターでの検証と、1,000時間を超える仮想解析によって設計が洗練され、エアロダイナミクスとデザインが高次元で融合。サーキットのあらゆる状況に適応する完成度を誇ります。

さらに、オーナー専用プログラム「MCXperience」も用意され、カスタマイズされたサーキット走行会やアフターサポートが提供されます。納車時にはスパルコと共同開発したレーシングキットも付属し、ドライバーは車の持つ“レーシングDNA”を全身で体感可能。

MCXtremaは、イタリアンアートと最新技術が融合したマセラティの頂点であり、ジャック・シコット氏のコレクションに新たな伝説を刻むこととなりました。

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