ポルシェとアーサー・カーが「カレラGT」誕生25周年を記念したカプセルコレクションを発表

  • カレラGTの25周年を祝し、ポルシェと仏クリエイター アーサー・カーがコラボレーション
  • パリ・シャンゼリゼ近郊「トライアングル・ドール」で限定コレクションを展示
  • カレラGTのデザイン哲学をファッションやデジタルカルチャーに昇華

2025年9月26日、ポルシェはフランス・パリを拠点とする著名クリエイター、アーサー・カーとのコラボレーションによるカプセルコレクションを発表しました。本企画はスーパーカーの金字塔「カレラGT」の誕生25周年を記念するもので、発表の舞台はカレラGTが2000年に世界初公開されたパリ。展示会場にはポルシェの名車とともに、限定生産のコレクションが並び、来場者は没入型のブランド体験を楽しみました。

今回の展示は、シャンゼリゼ近郊の高級エリア「トライアングル・ドール」に設けられた特設会場で開催。ダイヤモンド形状の建築は、カレラGTを生産したライプツィヒ工場の建築様式をモチーフにしており、ブランドの象徴性を強調する空間設計となっています。

2000年にパリで発表されたカレラGTは、カーボンモノコックシャシー、自然吸気V10エンジン、独自のシルエットを備え、当時の自動車デザインと技術の限界を押し広げた存在です。その影響は25年を経た現在も衰えることなく、エンジニアリングのみならずカルチャーやデザインの領域でもインスピレーションを与え続けています。

アーサー・カーは「このプロジェクトは私にとって非常に個人的なものです。パリは私のルーツであり、初めてポルシェの工房で働いた場所。カレラGTと深い縁を持つ街で、このコレクションを発表できるのは特別な意味を持ちます」と語り、デザインの感情、フォルムの普遍性、人々の情熱に敬意を込めたトリビュートであると強調しました。

「25Y ポルシェ カレラGT アニバーサリーコレクション」は、ポルシェとアーサー・カーによる3度目の協業であり、カレラGTのデザインエッセンスをライフスタイル製品へと翻訳したものです。ファッションとカーカルチャーを融合させたアイテム群は、単なる記念グッズではなく、伝説的スポーツカーが持つ情熱と哲学を現代の文化に再解釈する試みといえます。

この限定コレクションは、25年前に誕生した名車の遺産を、次世代のクリエイティブ表現へとつなぐ架け橋として位置づけられています。

【ひとこと解説】
アーサー・カー(Arthur Kar)は、パリを拠点とするフランスのクリエイターで、自動車とファッション、アートを横断する独自の活動で注目を集めています。幼少期からクルマ文化に親しみ、ポルシェの工房での経験を経て、ブランド「L’Art de L’Automobile」を設立。ストリートウェアやアクセサリーに自動車の要素を落とし込み、グッチやヴァージル・アブローらとのコラボでも知られます。代表作には、ナイキとのコラボスニーカー「Air Force 1 L’Art」や、限定アパレルコレクションなどがあり、近年はポルシェと組んだ「カレラGT 25周年カプセルコレクション」も手掛けました。クルマを文化的アイコンとして再解釈する彼の活動は、ファッション界と自動車界をつなぐ存在となっています。

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