- 全長約30m、7,600hpの3基エンジンで最高速度45ノットを誇る新型モーターヨット
- ランボルギーニ「フェノメノ」や「テメラリオ」由来のデザインを随所に採用
- 9名のゲストと3名の乗組員を収容、2027年末に納艇予定
アウトモビリ・ランボルギーニとイタリアン・シー・グループは、2025年9月23日にモナコ・ヨットショーにて新型モーターヨット「Tecnomar for Lamborghini 101FT」を世界初公開しました。両社は2020年に「Tecnomar for Lamborghini 63」を発表して以来、海と陸のイタリアン・ラグジュアリーを結ぶコラボレーションを展開しており、今回の101FTはその集大成といえる存在です。

101FTという名称は全長約30メートルに由来。艇体はランボルギーニのスーパースポーツと同様に、シャープで機能美あふれるラインを備え、最新の「フェノメノ」からインスピレーションを受けたフロントおよびリアのライトデザインを採用しています。外装色にはランボルギーニ伝統の「ジャッロ・クリウス」を用い、外観全体がランボルギーニのDNAを強く表現しています。
操船席もまた、ハイブリッドV8「テメラリオ」をはじめとする最新モデルから着想を得ており、舵を握る体験はまさにランボルギーニのステアリングを握る感覚に近いものとなっています。インテリアは六角形や「Y」字モチーフなど、ランボルギーニを象徴するデザイン要素をふんだんに取り入れ、カラーやステッチに至るまで細部が自動車と共鳴。9名のゲスト用キャビンに加え、3名のクルーキャビンを備え、快適なクルージングを実現します。

パフォーマンス面では、3基のMTU 16V 2000 M96Lエンジンと3つのサーフェスプロペラを搭載し、総出力は7,600馬力。最高速度45ノット、巡航速度35ノットを実現します。さらに2基の35kWジェネレーターを備え、長距離航行における信頼性と効率性を確保しています。
ランボルギーニのステファン・ヴィンケルマンCEOは「Tecnomar for Lamborghini 101FTは、我々のDNAを海へと持ち込み、パフォーマンス・デザイン・革新を融合させた唯一無二のヨットだ」とコメント。デザインディレクターのミッティア・ボルケルトも「細部に至るまでランボルギーニらしさを注ぎ込んだ」と強調しました。
このヨットはモナコ・ヨットショーで1/10スケールモデルが披露され、最終仕様は2027年末に顧客へ引き渡される予定です。ランボルギーニが陸上で築いたスーパースポーツの世界観が、海上においても新たな頂点を示す瞬間となります。
コメント