ロータス、ロンドンデザインフェスティバルで「D.N.A. x DNA」を公開。遺産と未来をつなぐ没入型展示

  • ロータスの設計哲学「Digital, Natural, Analogue(D.N.A.)」を体感できる展示を開催
  • ヘリテージモデルから最新デザインスタディ「Theory 1」まで一堂に紹介
  • モータースポーツや自転車デザインにまで及ぶ革新技術の歴史を公開

ロータスは2025年9月15日、ロンドンデザインフェスティバルに公式自動車パートナーとして参加し、メイフェアショールームで没入型展示「D.N.A. x DNA」を公開しました。本展示は、同社の設計哲学「Digital(デジタル)、Natural(ナチュラル)、Analogue(アナログ)」がどのように革新を生み出してきたか、そして未来をどのように形作るかを示すものです。

デジタルは直感的かつ没入的な体験を象徴し、ナチュラルは人間中心の感性豊かなデザインを、アナログは究極のパフォーマンスエンジニアリングを表現。この三位一体の哲学は、ロータスの自動車を「身にまとう感覚の乗り物」として進化させてきました。ロータス・グループのCCO、ベン・ペイン氏は「我々の遺産と未来への可能性を結びつける重要な瞬間」と強調しています。

展示では、歴史的名車と先進的な研究開発の成果が公開されます。1956年に登場した「ロータス・イレブン」は、軽量アルミボディと空力設計でモータースポーツを革新し、ル・マンでの勝利やモンツァでの記録でブランドの地位を確立しました。1981年の「タイプ88B」は世界初のカーボンモノコックとツインチャシーを採用したF1マシンで、禁止されたものの革新の象徴となっています。さらに「SIDプロトタイプ」は、アクティブとパッシブを融合した先進サスペンション実験車で、ドライバーの主観と客観データを統合的に理解する礎を築きました。

未来を象徴する「Theory 1」は、デジタル知能、人間中心のデザイン、アナログ的精度を融合し、没入感と直感性を兼ね備えた次世代のスポーツカー像を提示しています。また自動車にとどまらず、1992年バルセロナ五輪でクリス・ボードマンが金メダルを獲得した「ロータス・タイプ108」自転車も紹介。空力と複合素材技術を応用し、横風で推進力を得るエアロフレーム設計により競技用自転車の歴史を塗り替えました。

「D.N.A. x DNA」は、ロータスが歩んできた革新の歴史と、これからの可能性を同時に体験できる場として、ブランドの真髄を来場者に強烈に印象づけています。

【ひとこと解説】
ロンドンデザインフェスティバルは、2003年に始まった世界最大級のデザインイベントで、毎年9月にロンドン全域で開催されます。建築、インテリア、プロダクト、ファッション、テクノロジーなど幅広い分野の最新クリエイションを紹介し、都市全体を舞台にインスタレーションや展示、トークセッションが展開されます。デザイナーや企業、教育機関が参加し、国際的な交流の場として機能。ロンドンを「デザインの世界的首都」として発信する重要な文化イベントです。

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