オペル、AGR認証で高評価。背中に優しいシート開発20年の歩み

  • 2003年のシグナム以来、AGR認証シートを継続展開
  • アストラやグランドランドに最新「Intelli-Seats」やマッサージ機能付きスポーツシートを採用
  • サステナブル素材「ReNewKnit™」など環境配慮型シート開発も推進

オペルは背中に優しいシート開発で20年以上の実績を積み重ねており、その功績がドイツの「Aktion Gesunder Rücken e.V.(AGR/背中の健康推進キャンペーン)」から表彰されました。同社は2003年、シグナムに搭載された18方向電動調整式のマルチコンツァーシートが初めてAGR認証を取得し、量産車メーカーの中で先駆的な存在となりました。

以降、インシグニア(2008年)では広範囲の調整機構を備えたシートが高評価を獲得し、2012年にはメリヴァがシートだけでなくFlexDoorsやFlexSpaceといった全体の車両コンセプトでAGR認証を受けるという快挙を達成しました。さらに2015年のアストラでは、コンパクトクラスながらAGR認証シートを採用し、マッサージやベンチレーション、メモリー機能など快適装備を拡充しました。

現在の主力モデルであるアストラおよびグランドランドには、最新の人間工学に基づいたシートが搭載されています。グランドランドの「Intelli-Seats」は、ロードバイクサドルに着想を得た中央リセス構造により尾てい骨への負担を軽減。電動ランバーサポートや大腿部エクステンション機構を備え、長距離ドライブでも快適性を確保しています。また、Intelli-Seat Proでは可変式サイドクッションや複数のマッサージプログラム、シートベンチレーションも用意され、シリーズの最上級シートと位置づけられています。

一方アストラでは「ReNewKnit™」を採用。スエード調の質感を持ちながら100%リサイクル素材で構成され、リサイクル可能であるため環境負荷を低減。持続可能性を考慮した「Greenovation」アプローチの一環となっています。

AGR認証を受けたオペルのシートは、ドライバーや同乗者の健康を守るだけでなく、安全性向上にも寄与し、快適な長距離移動を実現する存在として進化を続けています。

【ひとこと解説】
AGR認証とは、ドイツの団体「Aktion Gesunder Rücken e.V.(ドイツ脊椎健康推進協会)」が発行する、人間工学的に優れた製品に与えられる認証制度です。特に椅子や自動車シートなど、腰や背中への負担軽減に貢献する設計を持つ製品が対象となります。医師や理学療法士など専門家による厳格な評価を経て認証されるため、快適性だけでなく健康面への有効性が保証されているのが特徴です。背中に優しい製品選びの信頼基準となっています。

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