- リビアンがジョージア州スタントン・スプリングス新工場の起工式を実施、2026年着工、2028年生産開始予定
- 総額数十億ドル規模の投資で、2030年までに7,500人の雇用を創出、地域経済に年間10億ドル超の労働所得効果
- R2 SUVやR3クロスオーバーを生産予定、2段階建設で最大年40万台の生産能力を確保
米リヴィアンは2025年9月16日、ジョージア州ソーシャルサークル近郊のスタントン・スプリングス工場予定地で起工式を開催しました。式典にはブライアン・ケンプ州知事夫妻やジョン・バーンズ下院議長をはじめ、州・地域の関係者が多数出席。新工場は2026年に着工し、2028年から顧客向け車両の生産を開始する計画です。
今回の新工場建設は数十億ドル規模の投資で、2030年までに7,500人の恒久的雇用と2,000人の建設雇用を創出すると見込まれています。さらに、サプライヤーや地元事業者への波及効果により約8,000人の間接雇用も発生し、総計15,000人以上の雇用が創出される見通しです。これにより年間10億ドル超の労働所得が地域経済に還元されると分析されています。
生産モデルは次世代EVとなるミッドサイズ5人乗りSUV「R2」とクロスオーバー「R3」。工場は2段階で建設され、各段階で年産20万台、最終的に最大40万台規模の生産能力を備え、米国内のみならず国際市場への供給拠点としても機能します。
リビアン創業者兼CEOのRJスカリンジ氏は「ジョージア工場はアメリカの技術的リーダーシップを確固たるものにし、グローバル展開を支える基盤となる」と強調しました。
さらにリビアンは地域社会との連携を深めており、大学・専門学校や自治体と協力して人材育成を進める方針です。環境にも配慮し、約2,000エーカーの敷地は自然環境と調和させ、社員や顧客向けのレクリエーション用トレイルも整備予定です。

9月14日には地域住民約1,000人を招いたコミュニティイベントも開催し、地元ビジネスや文化を紹介。雇用と経済効果に加え、地域の誇りとなる存在として期待が寄せられています。
【ひとこと解説】
Rivian(リビアン)は2009年に設立された米国の電気自動車メーカーで、本社はイリノイ州ノーマルにあります。ピックアップトラック「R1T」、SUV「R1S」、商用バンなどを展開し、冒険志向と環境配慮を両立させたEVを特徴としています。Amazonやフォードからの出資も受け、独自のスケートボード型プラットフォームを活用。2025年以降はジョージア新工場で新型R2 SUVやR3クロスオーバーを生産予定で、グローバル市場への拡大を加速しています。
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