- 新開発「SIXPACK」直6ツインターボを搭載し、550馬力・531lb-ftを発揮
- 0-60マイル3.9秒、最高速177mph、価格は54,995ドルから
- AWDとRWDを切替可能、ドリフトやドラッグ走行にも対応する多機能マッスルカー
ダッジは2026年モデルの新型「チャージャー・スキャットパック」を発表しました。搭載されるのは最新の3.0リッター直列6気筒ツインターボ「SIXPACK」ハイアウトプット(H.O.)エンジンで、550馬力と531lb-ftのトルクを発揮。0-60マイル加速はわずか3.9秒、1/4マイル走行は12.2秒、最高速度は177mphに達します。価格は54,995ドルからで、5万5千ドル以下で買える最強のマッスルカーとなります。
SIXPACKエンジンは1970年代の伝統を現代的に復活させたもので、直6レイアウトにツインターボを組み合わせ、低回転から鋭いレスポンスを実現。2,500rpmでピークトルクの88%を発揮し、3,000~6,000rpmにかけて90%以上を持続します。インコネル製タービンを採用したGarrett製ツインターボは最大30psiの過給圧で、耐熱性と効率を両立。鍛造クランクシャフトやアルミブロックなど強固な構造を採用し、耐久性と高出力を確保しています。
走行性能の魅力はパワーだけではありません。新型チャージャーは世界唯一の「必要な時はAWD、楽しみたい時はRWD」を実現するシステムを搭載。通常はAWDで発進加速を安定させ、ボタン操作ひとつでRWDに切り替え、100%後輪駆動でドリフトやバーンアウトを可能にします。ローンチコントロールやラインロックも標準装備され、サーキットやドラッグストリップでの走行を徹底的にサポートします。
シャシー性能も大幅に進化。前後独立サスペンション、ブレンボ製6ピストンキャリパー、ブレーキ・バイ・ワイヤシステムを採用し、旋回性能は前世代比で最大25%改善。ハンドリングの応答性や安定性を高めています。
外観は「業界最幅級」のワイドボディを採用し、SIXPACK専用の大型フロントグリル、デボス加工の「CHARGER」ロゴ入りリアバンパーを装備。20インチホイールと「Fratzog」ロゴが次世代ダッジの象徴を演出します。排気系は可変バルブ付きデュアルモードアクティブエキゾーストで、迫力のサウンドを響かせながら走行モードに応じた音色を実現します。
インテリアは1968年型チャージャーをモチーフにしつつ最新技術を融合。10.25インチのデジタルメーター、12.3インチのタッチスクリーンを備え、オプションで16インチの大型ディスプレイやAR対応HUDも選択可能。64色に変化する「Attitude Adjustment」ライティングはモード切替や始動時に連動し、没入感ある演出を行います。荷室はリアシートを倒すと最大37.4立方フィートを確保。
安全装備も充実し、前方衝突警告、レーンアシスト、アダプティブクルーズ、ブラインドスポット検知、360度カメラなどを標準搭載。マッスルカーとしては最高水準の先進運転支援を備えています。
ラインナップは420馬力を発揮する「R/T」(49,995ドルから)、550馬力の「スキャットパック」(54,995ドルから)、そして670馬力を誇るEV仕様「デイトナ・スキャットパック」(59,995ドルから)。2ドアと4ドアが選べ、顧客の嗜好に応じた柔軟な構成を用意します。
伝統のマッスルカーとしての姿を保ちつつ、現代的な技術と価格競争力を備えた新型チャージャーは、再びアメリカンパフォーマンスカーの象徴となることを狙います。
【ひとこと解説】
「スキャットパック(Scat Pack)」は、ダッジが1960年代後半に展開した高性能モデル群の愛称に由来するグレード名で、現代でもチャージャーやチャレンジャーに設定されています。強力なエンジンとスポーツ志向の装備を備え、ドラッグレースやストリート走行を楽しむための“走り重視”モデルです。2026年型チャージャーでは新開発の「SIXPACK」直6ツインターボ高出力仕様を搭載し、550馬力・531lb-ftを発揮。0-60マイル加速3.9秒と圧倒的な性能を誇ります。
コメント