- 6.0L V12ツインターボ(612ps/900Nm)、0-100km/h加速4.5秒の圧倒的パフォーマンス
- MANUFAKTURによる手仕上げの内外装、24金装飾や特別バッジなど唯一無二の仕様
- 世界限定50台、生産に最大10日を要する特別塗装や専用アクセサリーを付属
メルセデス・ベンツは2025年9月23日、イタリア・チヴィタヴェッキアの歴史的建造物フォート・ミケランジェロにて、世界限定50台の特別仕様「メルセデス・マイバッハ V12エディション」を公開しました。本モデルは、1930年代の伝説的な「マイバッハ・ツェッペリン」に象徴されるV12エンジンの伝統を現代に受け継ぐSクラス最上位仕様です。

心臓部には排気量5,980ccのV12ツインターボを搭載し、最高出力450kW(612ps)、最大トルク900Nmを発揮。0-100km/h加速は4.5秒、最高速度は電子制御で250km/hに制限されています。駆動方式は可変式4MATIC全輪駆動、トランスミッションは9G-TRONICを採用。車体寸法は全長5,469mm、全幅1,921mm、全高1,510mm、ホイールベースは3,396mmと堂々たるサイズです。
V12エディションの特長は性能にとどまらず、MANUFAKTURによるクラフツマンシップが隅々に息づいています。外装はオリーブメタリック×オブシディアンブラックの特別2トーン塗装にシルバーピンストライプを加え、仕上げに最大10日を要する入念な工程を採用。専用Cピラーエンブレムは24金を用いた特製メダルで飾られ、「12」の刻印が往年のツェッペリンを想起させます。
内装はナッパレザーのサドルブラウンを基調に、高光沢のウォールナットウッド、手縫いステアリング、ダイヤモンドキルティングのルーフライナーを装備。センターコンソールには「1 of 50」バッジと金のインレイが施され、唯一無二の存在感を演出します。さらに、専用彫刻入りの銀製シャンパンフルートや特注キーケースなどのアクセサリーも付属。
静粛性を高めるアクティブノイズキャンセレーション、後輪操舵、E-ACTIVE BODY CONTROLサスペンション、MBUXによる最大5画面の先進インターフェースなど最新技術も惜しみなく投入されています。

「マイバッハ V12エディション」は、歴史的V12の系譜と現代の最高峰技術が融合した至高の一台であり、2025年秋から一部市場にて顧客に納車される予定です。
【ひとこと解説】
マイバッハは1909年にヴィルヘルム・マイバッハと息子カールによって創業され、当初は飛行機や鉄道用エンジンを開発しました。1920年代から自動車製造に参入し、特に1930年代の「マイバッハ・ツェッペリン」に代表されるV12エンジン搭載高級車で名声を確立します。戦後は一時休止するも、2002年にメルセデス・ベンツ傘下で復活。現在は「メルセデス・マイバッハ」としてSクラスをベースに、究極のラグジュアリーとクラフツマンシップを体現するブランドとして展開しています。
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