マセラティGT2、バレンシアで圧勝。フィリップ・プレッテが2年連続クラス王者に輝く

  • プレッテ、バレンシアで2連勝し2025年Amクラス王座を確定
  • マセラティGT2 #7はプロアマクラス優勝も、第2レースでリタイア
  • 2026年から新設「シルバークラス」導入、GTアカデミー構想も発表

2025年9月21日、GT2ヨーロピアンシリーズ powered by Pirelli 第5戦バレンシアで、マセラティGT2が圧倒的な強さを示しました。#1を駆るフィリップ・プレッテ(LP Racing)は、土曜・日曜の両レースで総合優勝を飾り、Amクラス王者を確定。昨年に続き2年連続のタイトル獲得となりました。

レース1ではポールポジションからスタートし、15秒のリードを築く快走を披露。ピットストップ後のペナルティにも関わらず首位を奪還し、そのままチェッカーを受けました。2位にはマセラティGT2 #7(カラミア/パンパニーニ組)が入り、プロアマクラス優勝も達成。レース2では#7がポールから逃げを図るも、雨でスリップしリタイア。対照的にプレッテは5番手から追い上げ、2度のセーフティカー明けにトップへ浮上。7秒以上の差をつけてゴールしました。

この勝利によりプレッテは今季8勝目を挙げ、マセラティGT2の性能と信頼性を改めて証明。シーズン最終戦は10月10~12日にバルセロナで開催されます。

マセラティは本シリーズを重視しており、若手育成を目的とした「SRO GTアカデミー」への参加も発表。2026年には新たにシルバークラスが設立され、2027年からはシルバーまたはプロアマクラスでGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ耐久カップ参戦の道が開かれます。

マセラティ・コルセ責任者マリア・コンティは「歴史に残る週末となった。マセラティGT2がその力を示し、私たちの誇りを証明した」とコメントし、さらなる国際舞台での飛躍を誓いました。

【ひとこと解説】
GT2はSRO(ステファン・ラテル・オーガニゼーション)が主導する国際GTレース規格で、主に熟練アマチュアやジェントルマンドライバーを対象に2019年から導入されました。出力は約600〜700馬力とGT3より高めですが、空力は簡素化され、扱いやすさを重視している点が特徴です。一方GT3はプロドライバーも参戦するトップカテゴリーで、ダウンフォースが大きく、ブレーキやシャシー性能もレース志向。つまりGT2は「高出力で優しい操作性」、GT3は「総合性能重視で競技性が高い」カテゴリーです。

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