スピードとラグジュアリーが融合する未来へ。「アストンマーティン・レジデンス デイトナビーチショアーズ」誕生

・アストンマーティンがヴァロー不動産開発と提携、フロリダ州で高級住宅を建設
・全86戸・18階建て、総面積約30,000㎡の海辺レジデンスを2029年完成予定
・デザインと素材にアストンマーティンのクラフトマンシップを融合
アストンマーティンは2025年10月23日、ヴァロー・リアルエステート・デベロップメント(Valor Real Estate Development)との複数プロジェクトにわたるパートナーシップを発表しました。その第一弾として建設されるのが、フロリダ州デイトナビーチショアーズの新高級住宅「アストンマーティン・レジデンス・デイトナビーチショアーズ」です。
このプロジェクトは大西洋を望む海沿いの立地に、全86戸・18階建て、延床面積約32万平方フィート(約3万㎡)の超高級住宅を建設するもの。2029年の完成を予定しています。建物には2層の駐車スペースと、最上階に2フロア構成のペントハウス8戸を設置。全住戸が直接ビーチへアクセス可能で、住民専用のレストランやアーティザン・ベーカリーなども併設されます。

デザインは、アストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサー、マレク・ライクマン率いるデザインチームが担当。車両デザインで培った素材使いや造形美を活かし、「美しさと性能」を空間設計に反映させています。各ユニットにはカスタマイズ可能な内装が採用され、同ブランドの象徴であるバランス感覚とクラフトマンシップが息づく仕上がりとなる予定です。
アストンマーティンのブランド多角化ディレクター、ステファノ・サポレッティ氏は「この新しいパートナーシップは、自動車の世界を超えたブランド拡張戦略の一環。超富裕層が求める“唯一無二のライフスタイル”を提供するものだ」とコメント。ヴァロー社CEOモイセス・アガミ氏も「スピードの象徴・デイトナにふさわしい、変革的な海辺の住まいを創出する」と述べています。
開発地はデイトナ・インターナショナル・スピードウェイから車で数分の距離に位置。モータースポーツの聖地として知られるこの地は、アストンマーティンとも深い縁があります。2023年には同ブランドのレーシングチーム「The Heart of Racing」がロレックス24時間デイトナでクラス優勝を果たし、2026年には「ヴァルキリー」がレースデビューを予定しています。
このデイトナビーチショアーズの開発は、マイアミの「アストンマーティン・レジデンス」や東京・表参道のタウンハウスに続くグローバル展開の一環であり、すでにメキシコシティおよびタンパ湾での新プロジェクトも検討中です。
アストンマーティン・レジデンス・デイトナビーチショアーズは、スピードとエレガンスを愛する人々に、モータースポーツの伝統と海辺の静寂を併せ持つ新たな“究極の居住体験”を提供することでしょう。
【ひとこと解説】
マレク・ライクマン(Marek Reichman)は、アストンマーティンのチーフ・クリエイティブ・オフィサーとしてブランド全体のデザイン戦略を統括する人物です。2005年に同社へ加わり、「DB11」「ヴァンテージ」「ヴァルキリー」など数々の名車を手がけました。建築や家具、住宅開発など自動車以外の分野にもデザイン哲学を拡張し、英国的エレガンスと先進性を融合させたスタイルで高く評価されています。彼の指揮下で、アストンマーティンは“デザイン主導のブランド”として確立されました。













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